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コンクリート打ちっ放しとは
コンクリート打ちっ放しとは
コンクリート打ちっ放しは建築物の仕上げの一種です。RC(鉄筋コンクリート造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物の仕上げの一つでもあります。
コンクリートの上に塗装・タイル・石張りなどの仕上げ工程を省き、型枠を外した直後の剥き出しのままの状態のコンクリートをもって仕上げとする手法になります。
型枠にコンクリートを流し込んで硬化させた後、型枠を外しますが、コンクリート打ちっ放しは、「仕上げ」という保護材を持たないため、風雨に対する抵抗力が弱いです。
そのままの状態では雨水の浸透による劣化や黒カビ・藻などによる汚染が心配されるため、外壁に「撥水剤」を塗布して耐水性を向上させます。尚、コンクリート打ちっ放しの新築は撥水剤を塗った状態で引き渡すのが一般的となります。
施工段階においては細心の管理上の注意が必要とされます。
コンクリート打ちっ放し メリットとデメリット
【メリット】
- デザイン性の高さ ⇒ スタイリッシュな住まいを実現・広々とした大空間を作れる
- 防音性 ⇒ 物質そのものの比重が高いため、防音効果に優れている
- 耐火性 ⇒ 優れた耐火性で火災保険が安くなる(RCやSRCは、賃貸物件の入居時に契約する火災保険料が、耐火建築物のため割安になることもある)
【デメリット】
- カビ・白華・黒ずみ ⇒ 吸水性の高さによるカビや白華(はっか:白いシミ)の発生
- 錆 ⇒ 内部に侵入した水分によって徐々にコンクリートが中性化もしくは酸性化して中の鉄筋が錆びる原因となる
- 熱伝導率が高い ⇒ 夏は暑く、冬は寒い(熱だけではなく冷気も吸収して蓄積する)
- ひび割れ ⇒ コンクリートは“内部と外部で対になる働き”があり、双方の温度差が開くことで働きの関係も激化する。そうしたことから、凍害によるひび割れが発生する。