ウレタン防水材に本格参入 塗装店・塗料販売店のビジネス拡張
総合塗料メーカー菊水化学工業は防水材市場に本格参入する。
建築用塗料市場は低成長が続き、シェア競争が激化、今後も好転が見込まれない中で新たな市場への参入を検討する必要があった。
着目したのは防水材分野。施主満足と品質、施工性で一般的な建築塗装店や塗料販売店が防水材市場にビジネス拡大できる戦略商品を製品化した。
2018年10月1日に発売する新規ウレタン防水材「キクスイ ミッションガード」がその戦略商品だ。
同品の最大の特長は、これまで3~4日以上要していた防水工事期間のワンデイフィニッシュ(1日で完了)を実現した点である。
また、従来のウレタン防水で多用されていた補強用メッシュの挟みこみ工程が不要で、防水専門工事業者でなくても施工できるのが施工上の大きな特徴。
ローラーやヘラ、コテといった一般的に用いられる塗装器具で施工ができ、塗装施工店がスムーズに防水工事を取り込める。
菊水化学工業では低成長が続く建築塗料・塗装分野の起爆剤として、自社事業の柱の1つに育てたい考えだ。
掲載: Coating Media ONLINE