台風が建物に及ぼす被害

【台風が建物に及ぼす被害】

ここ数年で増加傾向にある大型の台風やゲリラ豪雨被害。こういった台風が来るたびに建物は少しずつダメージを受けていきます。

台風の影響で建物がどのような被害を受けてしまうのかを実例も含め説明していきます。

【主な被害例】

外壁欠損・損壊・吹き飛び

  • 外壁材や外壁周りで使用している構造材が、台風で発生する強風の影響により損壊してしまうことがある。
  • 外壁の損壊部分から雨水などの水分が建物内に侵入することで雨漏りの原因になり、建物の劣化が進む。

屋根材の吹き飛び

※築15年以上すると建物の経年劣化による屋根材の痛みが出てくるため屋根材の吹き飛びが起こりやすい。

  • 建物と屋根材を繋ぐ金具部分が夏冬の温暖差の影響を受けて伸縮を繰り返し、外れやすくなったところに台風がきて屋根材が吹き飛んでしまうことがある。
  • 格安住宅が増え、屋根瓦の手抜き工事が施工された結果、接着が悪いために強風で瓦が部分的に吹き飛んでしまうことがある。

強風で飛んできたものが建物にぶつかって起こる被害

  •  台風影響で近所の建物の破損した物が飛んできたり、木や電信柱などが倒れてきて建物に当たり破損することがある。屋根や外壁に当たると割れてしまったりヒビ割れが起こり、そこから雨などの水分が入ると雨漏りの原因となる。

雨仕舞への影響からの雨漏り発生

※雨仕舞(あまじまい)とは、建物内部に雨水が侵入しないための防水施工のこと

  • 屋根の勾配、軒(のき)、庇(ひさし)、雨水の流れる経路等。こういった部分に台風などの強風で飛んできた物が当たり、穴が空いたりへこんでしまうことで本来雨水を排除する機能が失われ雨漏りの原因となる。

【台風に備えた事前対策】

☑ 外壁

外壁にヒビ割れや浮きがある場合は注意が必要です。その隙間から雨水が侵入してしまうので、事前に外壁の補強をする必要があります。補修には専門的な知識が必要になってくるので、専門業者へ相談し調査してもらうことをおすすめします。

 

☑ 屋根

経年劣化は屋根瓦のズレがないか、ヒビ割れしていないかのチェックが必要です。強風で飛んでくる瓦は凶器になります。近隣にも被害を与えない為にもしっかりと確認しておきましょう。

※屋根に登っての確認が必要なので、専門業者へ依頼して調査してもらいましょう。

 

☑ 雨樋や排水溝の掃除

雨樋や排水溝はゴミや枯葉などが詰まると雨水が流れなくなり、その状態で台風が来ると雨水が逆流して屋内に漏れて侵入してくることがありますので、事前に掃除をしておきましょう。

 

☑窓周辺やベランダ

植木鉢・バケツ・物干し竿など屋外にあって固定されてないものは一時的に屋内へ待避させるか、ネットやロープ等で固定します。

雨戸やシャッターがきちんと閉まるかチェックしておきます。(雨戸やシャッターが無いガラス窓には、ガラス飛散防止フィルムを貼ることで補強できます。

 

【火災保険を使って外壁塗装をする】

台風で建物に被害が出た場合は、火災保険を使って補修することができます。建物・家財それぞれ火災保険適用になりますので、建物自体の損害や雨漏り等で家財道具が壊れた場合でも適用されます。

保証の対象外例

  • 飛んできた物での建物被害においては不可抗力として損害補償が適用されない。
  • 火災保険の種類やプランにもよるが、損害金額が20万円を超えた場所しか補償の対象とならない場合もある。

保険の内容次第ですので、被害の内容についての状況把握をしっかり行った上で補償内容も含め保険会社に相談ましょう。

【補足:台風時のトラブル】

台風の被害後に多いのが、保険金の話を出してリフォームや補修工事を勧誘する詐欺行為です。

近年このようなトラブルが多発しています。言葉巧みな悪徳業者には注意してください。


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