外壁塗装における足場工事の費用




外壁塗装における足場工事の費用

「足場」とはそもそも何か?

建築工事において,高所で作業を行う職人の足がかりのために,仮に組立てた構造物=仮設のことを言います。

パイプ,丸太などを使って組立てる形式 (組立足場) と,屋上,軒先または梁などから吊られている形式 (吊足場) の2種類に大きく分けられます。

足場の材料には,鋼製のパイプなどが使われることがほとんどです。足場板は,骨組みにしっかり結びつけておくこと,高さ 75cm以上の位置に手すりをつけることが必要です。

高層建築物の場合,建物の外周面での作業,たとえば窓ガラスを外側から拭くために,屋上から降ろす吊足場などには,強風に揺られてもだいじょうぶなように安全を確保することが必要です。

外壁塗装工事に足場が必要な理由 

■ 安全管理

足場を設置する最大の目的は、高所で作業を行なう職人の安全を守ることです。万が一、現場で転落事故が発生してしまった場合、工事を依頼した側の精神的な負担も甚大なものになります。

労働安全衛生法でも、2m以上の高所で作業をする場合、足場の組み立て等の安全対策が義務づけられています。

■ 施工品質を保つため

適切な足場を設定していないと、きちんと塗る事ができず、施工品質の低下の原因にもなり兼ねません。

■ 近隣への配慮

足場を組むことで、その上に飛散防止ネット(メッシュシート)を張ることができます。飛散防止ネットは、近隣の建物へ塗料が飛散するのを防ぐ役割を果たします。

足場費用の相場について

足場には一定の費用がかかります。そして、その額は、外壁塗装費用の約2割とも言われています。

足場工事の費用はそれなりに金額がかかってくる部分であるため、悪徳業者に狙われやすいポイントですので、費用の相場をしっかり把握しておくことが大事です。

足場費用/相場 600~800円/㎡ 
飛散防止ネット/相場 100~200円/㎡ 

※足場の種類によっては金額が異なるため、あくまでも目安の金額となります。

 

足場費用は、自分でも簡易計算で算出できる

見積書の足場費用を、下記の計算方法でチェックすることができます。

【計算方法】

①まず足場架面積(足場をかける面積のこと)を算出します。

足場架面積=[家の外周+8m]×高さ
※足場は外壁から少し離れたところに設置するため、足場架面積は、実際の塗装面よりも大きくなります。

家の外周にプラスする8mは、外壁から足場までの部分の数値です。

②算出した足場架面積をもとに、足場費用を出します。

足場費用=足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)
※上記はあくまで見積書をチェックするための簡易の計算です。詳細な金額は業者に問い合わせてください。

 

足場代は無料にはなりません

そもそも足場を組むには、足場の組立て等作業主任者(国家資格)を配置する必要があるため、専門の足場業者に依頼する塗装業者が少なくありません。

また足場の費用には、足場の材料を運ぶ運搬費をはじめ、足場を組む施工費、解体費等も含まれています。

それだけの工程・人件費がかかるはずの作業を簡単に無料で提供できるはずがないのです。

「足場代を無料にしますというセールストークをする業者には要注意です。

足場代を無料にすると言いながら、その分、資材代や人件費が高くなっているかもしれません。

 

まとめ

足場費用には一定の費用がかかるため、こんなに高いと感じる方も多いと思います。しかし、そんな消費者心理につけこみ、あの手この手で罠を仕掛けてくる悪質業者がいることも忘れてはいけません。

「足場を無料にします」という甘い言葉にのせられて、判断を間違えないよう気をつけてください。

心ない手口に騙されないためには、今回ご紹介した『足場が塗装工事に必要な理由』、『足場工事の相場』を正しく理解しておくことが重要です。


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